アートとリサイクルが融合したユニークなカッティングボード「boART」

デザイナーAndrea Cingoliによる、一点もののキッチンアイテム

現代キュビズムの美学とリサイクル素材を組み合わせた、アートと機能性を兼ね備えたカッティングボード「boART」。デザイナーAndrea Cingoliが、キッチンカウンターの余剰材を再利用して生み出したこのプロダクトは、一つ一つが異なる表情を持つユニークなアイテムとなっています。

「boART」の特徴は、その製造過程にあります。デザイナーと作業者が協力して組み立てるこのカッティングボードは、顔の要素の関係性、ケース、組み合わせを基にした研究の結果として生まれます。その結果、作成される製品はいずれも異なる表情となり、一つ一つがユニークな作品となります。

基材となるのは、通常キッチンカウンターに使用されるソリッドサーフェス。この素材は耐久性があり、加工しやすく、抗菌性も持っています。そのため、カッティングボードに適しています。また、このプロジェクトでは、カウンター製作後の余剰材が使用されています。

製品のサイズは、厚さ6mmで、長さはSサイズが30cm、Mサイズが35cm、Lサイズが50cm。幅は、Sサイズが18cm、Mサイズが25cm、Lサイズが35cmです。また、ソリッドサーフェスは耐火性、抗菌性、耐熱性、化学薬品耐性を兼ね備えており、接合部が目立たないという特性も持っています。

このカッティングボードは、掛けるときは装飾品として、平らに置くときはオリジナルのプレートやサービングボードとして、また食事をするためのプレートとして使用することができます。また、掛けるための穴は、1人分のスパゲティの適量を計るのにも使えます。

このプロジェクトは、アートと日常生活を結びつけ、余剰材の最大限の利用と回収を目指し、アートの概念、一般的な使用道具、進化するライフスタイルを融合させることを目指しています。デザイナーと作業者が共同で製品を作り上げ、デザイナーや企業のアートディレクターが最終的に作品を認証し、共同で署名するという新しい生産プロセスを作り出すことが、このプロジェクトの最大の挑戦でした。

「boART」カッティングボードは、2019年にA' Limited Edition and Custom Design Awardでアイアン賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合した、実用的で革新的な作品に授与されます。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Andrea Cingoli
画像クレジット: Action Giromari
プロジェクトチームのメンバー: Andrea Cingoli
プロジェクト名: boART
プロジェクトのクライアント: Andrea Cingoli


boART IMG #2
boART IMG #3
boART IMG #4
boART IMG #5
boART IMG #5

デザイン雑誌でさらに詳しく読む